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今年もあと1カ月ちょっと…。
年末年始はどのようなご予定を組まれていますか?
実家に帰省した際、または家族で実家に集まったときなどには、親の生活ぶりを観察することを忘れないでほしい。たまに実家に帰ると、慌ただしく片付けをしたりして実は親とのゆっくりした会話や親の状態を見ることがなかったということも。
また、普段一緒にいると慣れてしまって気付かないことも、たまに会うと、「あれ? どうしたんだ?」と変化に気づきやすい。
「なんだか変わった」と感じたら、その印象を放置せず、対策につなげていくことが大切です。
知人のAさん(40代)は昨年末に実家に帰って衝撃を受けたそうです。
少し前に、離れて一人暮らしをする80代の母親が自宅で転んだと聞き、心配になって電話してみると「整形外科のお医者さんに診てもらっているし、特に問題なさそうだから安心して」と言われたので、その言葉を信じて特に様子を見に行くことはしなかったのですが、いざ帰省してみると、それまで背筋がピンと伸びて姿勢のよかった母親の腰は90度曲り、見るからに衰えを感じさせたという。
Aさんの母親は、責任ある仕事を任され、忙しくしているAさんに心配をかけまいと敢えて「安心して」と言ったらしい。とは言え、Aさんは自身の帰京と同時に母親を東京に呼び寄せ、信頼できる医師に診せたという。その結果、今はすっかり元気を取り戻し、近所のサービス付高齢者住宅で同郷の友人と楽しく暮らしているとのことで一安心。「母の言葉を鵜呑みにして実家に帰省しなかったら、もっと状態はひどいことになっていたのではと思うと、想像するだけでも怖いです」とAさん。
帰省の際は親の変化を観察する貴重なタイミングです。
そのポイントは以下の3点、
「どこかにつかまりながら歩いていないか?」
「何かをすることに億劫になっていないか?」
「部屋が洗濯物やゴミがちらかっていないか」など。
こうした現象が起こるのは、加齢にともなって親の身体機能が低下していることが大きな原因。何かをするのに億劫になるのは、動作一つひとつに時間がかかるため、入浴が面倒になったり、布団の上げ下ろしができなくなったり、部屋の片づけができない、買い物をしてきたものがそのままになっている、ゴミがたまっている など面倒くさくなっているケースが考えられます。
もともとお風呂が嫌いな方が入浴したがらないのは身体機能の低下とは考えづらいのですが、「几帳面で綺麗好きだった親が風呂に入るのを面倒くさがるようになった」、「布団を敷きっぱなしにしている」、「食卓や台所にモノが散乱している」という場合は、注意が必要である。
くれぐれも、そのときは頭ごなしに注意をしたりしないこと。
なんらかの身体状況で「できない」場合もあります。
まずは、さりげなく「なんか不安なことはない?」「不便なことはない?」と聞いてみてください。もちろんその際には、なにか作業をしながらではなくて、きちんと親との時間をとってくださいね。
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「こんなこと」と思わずに初期の段階から対策を打つことが最大のリスクヘッジです。
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例えば、「離れて暮らしている高齢の親のことが心配」「親の住まいはどうする?」という問題を解決しようとすると、「自分の親に適したサービスは?」「お金の準備は?」「空き家になった実家はどうする?」と、次々に連動した新しいお悩みが出てくるもの。
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